モノトーンの季節到来。テロ後のパリの様子・・・パリの平民レポート第8弾

今年は11月でも例年に比べて暖かいパリですが、街行く人の服装は、いつの間にやら冬モード。

あれだけ肌見せ&カラフルな服装で夏を謳歌していた人々が、同一人物とは思えない程、黒やグレーのモノトーンカラーへ一気に衣替え。
パリの人は空の色が服の色に比例するのでしょうか。
冬でも華やかな服を目にする東京に比べ、ダークな装いが圧倒的に多くなります。
そして先週金曜に起こったテロの影響で、街は例年以上に暗い雰囲気に。
IMG_0605
この写真は区役所の国旗。
こうして黒のリボンでまとめられたり、半分まで下ろされたりしています。
「外に出ず、家にこもります」という在仏日本人のレポートをいくつかのネットニュースで目にしましたが、私は翌日の土曜日も通常通り出勤せざるを得ませんでした。
「街には人が全然いないんじゃないか」という予想と反し、人通りは若干少ないものの、商店では子供たちが駄菓子を買って出てきたり、近くの広場でボール遊びをしていたり、普段と何ら変わらない様子でした。
コンサートやイベント、大型商業施設などは急遽閉店になりましたが、小さい会社や個人商店、スーパーなどは普段通りに営業していたところが多かったようです。
毎週土曜に店の前の通りにマルシェ(市場)のたつ、近所の肉屋は、「マルシェが急遽なくなったから、いつもの土曜より客が多かった」と言うし、となりのパン屋も昼近くには店の外まで行列ができていました。
もちろんテロのあった現場から少し離れたところだからでもありますが、パリ市民は、恐怖に震えるというよりは、自由を奪われることへの不満の方が強い様子です。
仕事の前に立ち寄ったお店ではレジで支払いをしている先客から、「昨日の夜は眠れなかったわ」と話しかけられました。
その後、店員も含めて「ひどすぎる、残虐だ」とテロに対する怒りを共有し、「まだ続きそうね」と不安を口にしながらも、過剰に恐れず、いつも通りに生活することでテロリストの思い通りにはならないという、フランス人の静かで強い意思のようなものを感じました。
とはいえ、フランス人曰く「街中から悲しみを感じる」ことは確か。
まだ先の見えない、長くなるであろうこの戦いにも、必ず終わる日が来るということを、ただただ願うばかりです。
このエッフェル塔は、テロが起こる数時間前に撮影したものです。
IMG_0604
早くこんな風に輝くパリに戻りますように。