【noiサプリメント】栄養素のお話59 フコイダンについて

フコイダン

 
こんにちは!
管理栄養士のI♡です。
 
昆布の栄養素としてご存知の方もいらっしゃるでしょう、フコイダンについて、お話ししますね。
 

フコイダンとは      

フコイダンとは、コンブ、ワカメ、モズクなどの海藻が自らの身を傷口や乾燥から守るために保持しているネバネバ成分です。海中の微生物に食べられないようバリアの役目も果たしています。またこのネバネバ成分には免疫力を活性化させる働きや、抗アレルギー、抗ガン作用などの働きがあります。
 
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【フコイダンの働き】
・ガンの予防効果があります。
フコイダンの一種であるU-フコイダンは、アポトーシス(必要に応じた細胞死を引き起こすプログラム)に働きかけ、ガン細胞を死滅する働きがあり、ガンの治療に効果的です。
ガン細胞は、このアポトーシス機能がうまく働かなくなっています。際限なく分裂・分化を繰り返し、どんどん増殖することによって正常な細胞の居場所を侵食してしまうのです。体に入ったフコイダンは、ガン細胞に接触することでガン細胞のDNAを破壊し、ガン細胞がアポトーシスを起こすようにします。
フコイダンのアポトーシスを起動させる働きは、ガン細胞を死滅させる場合にのみに限られており、正常な細胞は死滅されないという点が非常に理想的なガンの治療法であると注目されています。
・免疫力を高める効果があります。
人間の体には外からの細菌やウイルスから身を守るため免疫機能が備わっています。フコイダンは、常に体内を監視し、ガン細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃する細胞を活性化させる働きがあります。
・胃粘膜の保護、ピロリ菌除去効果があります。
ピロリ菌は、胃粘膜にも存在する硫酸基が好物で、ここに吸い付くという性質を持っています。しかしフコイダンが胃の中に存在している状態では、フコイダンの硫酸基が代わりになり、ピロリ菌をおびき寄せるように吸い付けてしまいます。そして、ピロリ菌を腸へと押し流してしまい、ピロリ菌は除菌されます。さらに、フコイダンは胃潰瘍や慢性胃炎などで生じた胃粘膜の炎症部分も修復します。
・生活習慣病を予防する効果
フコイダンは水溶性食物繊維のため、腸内で水分を抱え込み余分なコレステロールや糖分を吸着し体外へ排出する働きや、高血圧を下げる効果、整腸作用を促す働きなどが報告されています
 
【フコイダンが多く入っている食品】
・モズク
・ヒジキ
・コンブ(特にガゴメ昆布に豊富)
・メカブ
 
【フコイダンンはこんな人におすすめ】
・ガンを予防したい方
・免疫力を高めたい方
・アレルギーがある方
・胃の調子が悪い方
・コレステロールが気になる方
・高血圧が気になる方
 
【フコイダンのマメ知識】
コイダンが豊富な「メカブ」はワカメの一部です。日本の沿岸部に生えている海藻は1000種類以上ともいわれていますが、現在、日常的に食べられているのはそのうちわずか数種類にしか過ぎません。
海藻類に含まれるフコイダンですが、海苔には含まれていません。フコイダンを含んだ海藻は、モズク、ヒジキ、コンブなど褐色の海藻です。フコイダンはワカメの生殖器であるメカブに豊富に含まれています。メカブには、ビタミンやミネラル、鉄、ヨードなどもたっぷり含まれています。メカブはワカメの根元にあるひだ状の胞子葉で、ワカメの繁殖を担う部分のため、栄養分が凝縮されています。
フコイダンは熱に強いため、味噌汁に入れたり、野菜などと一緒に天ぷらにして食べるのもおすすめです。また「酢の物」で食すると、酢の効果で食物繊維がやわらかくなり、アルギン酸やフコイダンなどの成分が吸収しやすくなります。
 
 
参考文献
◎上西一弘(2008)栄養素の通になる 第3版 女子栄養大学出版部P.253
◎蒲原聖可(2010)サプリメント事典第3版 平凡社P.401~402
◎「フコイダン」わかさの秘密
 http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/fucoidan/ (2015-12-10参照)