【noiサプリメント】栄養素のお話68 アスタキサンチン

アスタキサンチン

 
こんにちは!
管理栄養士のI♡です。
 
今日はアスタキサンチンについてお話しますね
 

アスタキサンチンとは      

アスタキサンチンとは、サケやイクラに含まれる強力な抗酸化力を持つ赤色の天然色素です。栄養が届きにくい細部にまで入り込むことができるため、目の奥や脳までしっかり届きます。
眼精疲労の改善効果や動脈硬化予防効果などが期待されている注目の成分です。
 
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【アスタキサンチンの働き】
・眼精疲労を改善する効果があります。
アスタキサンチンは栄養が届きにくい細部にまで入り込むことができるため、目の奥までしっかり届くことができます。そのため、眼精疲労(パソコンや携帯電話などで長時間近くを見ていることで、目の奥の痛みや肩こり、頭痛となること)の改善が期待できます。
・眼疾患の予防効果があります。
アスタキサンチンは、ぶどう膜炎においても効果的であると考えられています。ぶどう膜とは、目の虹彩、毛様体、網膜、脈絡膜に炎症が起こる疾患で、アスタキサンチンの炎症抑制効果が確認されています。また、網膜の視機能が最も集中する大切な部位である黄斑が加齢によって変性しゆがみや視野狭窄が起こる加齢黄斑変性症にも有効的な成分であると考えられています。それ以外にも、緑内障の予防にも役立つと考えられています。
・動脈硬化、メタボリックシンドロームの予防効果があります。
アスタキサンチンは活性酸素の発生を抑制し、除去してくれるため、動脈硬化を防ぐよう働きかけます。また肝臓への脂肪沈着、肝硬変につながる炎症や線維化を抑制する効果もみられ、肝炎や肝硬変の予防にも期待が高まっています。更にアスタキサンチンには、筋細胞内の脂質を分解する時に必要なたんぱく質の働きを促進させることから、運動中の脂質利用を高めるということがわかっています。このことから、メタボリックシンドローム予防や改善を目的とした運動療法においても有効であることが考えられます。
・筋肉の疲労を軽減する効果があります。
アスタキサンチンは、運動によって誘発される疲労、特に筋組織における末梢性疲労を軽減することが明らかになっています。また、アスタキサンチンは筋肉痛などの原因である筋損傷を軽減する効果もあるといわれています。ランニングのような持久的運動では、運動中に発生する活性酸素が筋損傷の主な原因だと考えられています。アスタキサンチンは効率的に活性酸素を除去する働きがあるため、それにより筋損傷を軽減したと考えられています。
・美白・美肌効果があります。
皮膚では紫外線を浴びることによって、顔にシミやシワが多く現れてしまいます。紫外線が原因となって引き起こされるシミやしわを「光老化」と呼んでいます。光老化皮膚は、真皮に存在するコラーゲンエラ スチンといった皮膚のハリや弾力をつかさどる成分が障害を受けます。これがシワの原因となってしまうのです。このシワの発生は、抗酸化剤や抗炎症剤によって予防できることが明らかになっています。アスタキサンチンの活性酸素を除去する力が、紫外線による光老化予防効果があるといわれています。
 
【アスタキサンチンが良く含まれている食品】
・サケ
・イクラ
・カニ
・エビ
・ヘマトコッカス藻
 
【アスタキサンチンはこんな人におすすめ】
・目の疲れが気になる方
・パソコン・テレビ・携帯電話などをよく使われる方
・疲労を回復したい方
・朝起きるのが辛い方
・スポーツをする方
・いつまでも若々しくいたい方
 
【アスタキサンチンの摂りすぎると】
アスタキサンチンは、脂溶性の成分のため、ビタミンAやビタミンDなどのように体内蓄積が心配されますが、摂取後約8時間で血中濃度が最大となり、約72時間後あたりから消失することがわかっています。継続的に摂取した場合でも、摂取前後で血中濃度に大きな差が見られなかったため、体内蓄積は起こらないという安全性が確認されています。そのため、摂りすぎる心配は必要ありません。
 
【アスタキサンチンのマメ知識】
・アスタキサンチンは自然界に広く分布しており、サケやイクラ、カニ、エビ、マダイなどに多く含まれています。しかしカニやエビは、生きているときはくすんだ色をしています。アスタキサンチンは、たんぱく質と結合しています。加熱することでたんぱく質とアスタキサンチンが分離し、本来の鮮やかな赤色に変わることが特徴です。
・サケやカニ、エビなどは、アスタキサンチンを持つオキアミなどのプランクトンを捕食することで自身の体にアスタキサンチンを蓄え赤色に染めます。また、ヘマトコッカス藻という微細藻は自身の体でアスタキサンチンをつくり出すことができます。ヘマトコッカス藻は、緑藻網で、ヘマトコッカス科ミドモナス目に属している単細胞の植物プランクトンです。最も高濃度にアスタキサンチンを生合成・蓄積することができるとして、近年高い注目を集めています。

 
 
参考文献
◎上西一弘(2008)栄養素の通になる 第3版 女子栄養大学出版部P.136~137
◎中村丁次監修(2005)栄養の基本がわかる図解辞典 成美堂出版P.135
◎蒲原聖可(2010)サプリメント事典 平凡社 P.150~151
◎「アスタキサンチン」わかさの秘密
http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/asta-xanthine/ (2015-11-18参照)