パン屋さんもしっかり休む。パリのバカンス事情・・・ロワイヤルじゃないパリの平民レポート第3弾

パリ在住の特派員YTがお届けする「ロワイヤルじゃないパリの平民レポート」。

3回目のテーマは「バカンス(vacances)」です。みんな等しく休むフランス。
もちろん、生活にはなくてはならない「パン屋だって休業中」です。

 

bouanger artisan

 

有給休暇は使いきるためにある!年間30日必ず休むフランス人

 

8月に入るとパリは一気にバカンスらしさを増します。

賑やかになるのか、と言うとその逆で、年中賑わう観光名所はともかく、住宅街はひっそりと静かになります。

理由は簡単。みんなバカンスに出かけてしまうからです。

避暑地やビーチ、キャンプ場を目指して続々とパリを脱出していきます。
有給休暇が年30日以上ある(そしてほとんど全て消化する)フランスでは、夏に3週間からひと月程度の夏休みを取るのが当たり前。
フランス人の友人曰く「2週間じゃ全然足りない。最低でも3週間ないと日常から解放された気にならない!」とのこと。

1週間でも休みの取りづらい日本人にとっては、羨ましいかぎりです。

会社勤めの人はもちろん、レストランや商店もバカンスに入ります。8月になるとあちこちの店頭に、夏休みのスケジュールが貼り出されます

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フランス人の主食・パン屋さんでもバカンスはちゃんと取る!

 

先日近所に美味しいパン屋を見つけたので買いに行ってみると、ちょうどひと月のバカンスに入ったとの貼り紙がありました。
そう、フランス人の生活に無くてはならないパン屋だって休みます。

休業の貼り紙を見て立ち尽くす私に、パンを片手に持ったご婦人が近寄ってきてひと言。

「あっちの通りのパン屋もバカンス入ったのよ。向かいの広場のところもね。この近くだと今日パン買えるの、あそこのスーパーしかないわよ。」と。
どうやら、ご婦人もパンを探して放浪した様子。

手に握っていたのはスーパーのパンでした。

 

ではバカンス中に美味しいパンは買えないのか!と言うとその辺はよく出来ていて、同じ地域のパン屋が一斉に休むことはまずありません。

必ずどこかしらのパン屋は営業しています。
7月にバカンスを取ったパン屋には「8月中は通常通り営業します」という貼り紙が貼ってあったり、「当店休業中、○○通りと△△通りのパン屋が営業しています」と近くのパン屋の住所も一緒に貼り出している親切なパン屋もあります。

お互いしっかり休みつつ、パン難民を出さないようにという、なかなかの連携プレーです。

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しかし、観光客の方は要注意。パリに行ったらこのパン屋に行きたい、あのレストランで食事をしたいと、特定のお店目当てに少ない滞在日数で食べ歩きを計画していても、8月に限ってはその全てがバカンス中、なんてこともあり得ます。
どこかしら開いていますが、どこでも良くない!という方は事前に下調べしておきましょう。
なにせ、ここパリでは、ひと月締まりますから・・・

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